渋谷のスターバックスでの出会い

私は英語が好きで、大学も英文科を専攻していました。
しかし、社会人になってから職場で外国の方と交流する機会は滅多になく、
英語力の衰えを感じていました。

知り合いの友人は、英語力をつける為に外国人のルームメイトを見つけて
英語力を身に付けました。
かと言って危険性もあるので私はそんな行動を取る勇気も持てず、
日常生活の中で何とか知り合えないかな?と思いながら過ごしていました。

そんな時、2年程前の話になりますが、私は渋谷で一人買い物をしていて、
帰りにスクランブル交差点前のスターバックスに寄って
温かいコーヒーを注文しました。

この店舗はいつも混んでおり、分かってはいましたが、
この日もスタンディング席で一人お茶をしていました。

すると金髪の少し年上に見える外国人の女性がやってきて、
空席が見つからず店内を歩き回っていて、一瞬目が合ってしまいました。

スタンディング席ではありますが、
もう一人がコーヒーカップを置く事は出来るスペースです。
私は「どうぞ。」の意味を込めてニコっと笑いかけました。

女性は嬉しそうに近付いてきました。
英語で「合席してもいいですか?」と訊かれ、「もちろんどうぞ。」と答えました。

見知らぬ者同士の気まずい沈黙が流れます。
何か話しかけようかな、と思った瞬間、女性の方から話しかけてきました。
そこから私達の長い会話が始まりました。

女性はカナダからの留学生でした。
日本語は殆ど話せないので英語だけでの会話でしたが、
久しぶりに英語を使えて、
また意外に意思疎通が出来たので嬉しく思いました。

私達はすっかり意気投合していました。
気付いた時は終電ギリギリになっており、コ
ーヒーはとっくになくなっていました。
私達は連絡先を交換し、その後も会う約束もしました。
こんな出会いもあるんだな、と嬉しい経験でした。


中国語を教えてくれた彼女

小さい頃から中国に憧れていた私は学生時代に中国語を勉強していました。
中国語に自信が無いものの、
何とか身につけたいと思い留学をすることにしました。
いざ行ってみると中国語で行われる授業に
なかなか付いて行けず悩むことになりました。

そんな時に担任の中国人の先生が
「日本語を勉強したがっている中国人の学生がいるから一緒に教え合ったらどう?」
と提案してきました。
ちょっと考え込む私に先生は「とりあえず会ってみなさい」と
言って強引に決めてしまいました。

その日の午後に待ち合わせをした場所で待っていると
可愛らしい女性が走ってきます。
あきらかにまがい物と分かる
ミニーマウスがデザインされたシャツを着ていたのが印象的でした。
私が中国語で自己紹介をすると、
彼女もたどたどしい日本語で自己紹介してくれました。

彼女とはその日に少しずつ言葉を教え合ったのですが、
これからもずっと日本語を教えて欲しいと頼まれたのでオーケーしました。
それからは毎日数時間お互いに言葉を教え合う関係となりました。

しばらく経つと彼女から大きな動物園があるから
一緒に行ってみないかと誘われました。
前から行ってみたいと思っていたので行くことになりました。

とてつもなく広い敷地にある動物園で彼女と歩いていると
腕を組んでも良いかと聞いてきます。
2人の写真を他の人に撮ってもらう時には抱きついてきます。

そして今でも何故だか分かりませんが、
ゴリラを一緒に見ている時に告白されました。

外国人の方から告白されたのも初めてですし、
付き合ったことも無いので少し戸惑いましたが
真剣な彼女の表情を見て付き合うことを決めました。

言葉だけでなく、文化や考え方の違いもありましたが
彼女とは一緒にいて楽しかったですし、
中国語がかなり上達したと思います。

私が帰国する時には空港で号泣し
「日本に必ず行くから」と言って、
翌年今度は彼女が本当に日本に留学しに来た時は
驚きと共に感動しました。
今でもその時の嬉しかった気持ちは忘れられません。