笑顔だけで通じた心の交流 英語なんかへっちゃらだ

私は、高校を卒業してすぐに、大手アパレルに就職しました。
面接のときに「今、何かされてますか?」と聞かれたので、
「はい、自動車学校に通っています」というと、
「そうですか、其れならゴールデンウィークが終わったら、
入社できるように、自動車学校は卒業してください」と言われました。

かなりゆったり時間を過ごしてしまいました。
面白い教官に会ったり、無事に卒業して出社しました。
その年のゴールデンウィークはかなり人が多かったと
リーダーに聞いたけど、なんだか申し訳なくって、
店長に「店長、ゴールデンウィークのことも知らずに、
出勤しなくて申し訳ございませんでした。」

店長は「女子高卒業したばっかりの子に、
いきなり大勢の大人から問い詰めたれたら、大変でしょう」と、
にっこり笑ってくれたのです。

私は馬車馬のように働きました。
風邪を引いても、熱があっても体温計さえ測らなければ熱はない!
と言い聞かせてました。

私には知識が周りと違って少ないのだから、
愛嬌と笑顔だと自分で決めていました。

家ではトレンドの勉強をして、
少しずつ洋服の知識も増えてきて、
半年程経った時でしょうか。
外国の方が売り場にやってきました。

全くなにを言っているかわからず、
とにかく笑ってカットソーを手に持って、
「カットソー、LIKE YOU?」と満面の笑顔で聞いてみました。

すると、首を横に振るのでどうやら違うらしい。
その、外国人の男性は自分のパンツを指さしたので、
はっと閃いて、パンツ売り場に笑顔で案内しました。

そして、「このパンツはタイトです。」
「このパンツはヘリンボーンと言って、人気・・・ popularです」と
必死に何か外人さんが気に入るものがないか走り回ってました。

すると、「あ、自分で買い物できるようになったのね」と、
可愛らしい女性がいらっしゃいました。
女性と、外国人男性は綺麗な英語で話してました。

この店はサービスが悪いって怒られれるんだろうと思いました。
しかし、女性からは「ありがとう!一生懸命さに嬉しかったって、
あと笑顔でいてくれたから私といなくても落ち着いたって」

その後、私が紹介した商品を全部購入されて、レジに行きました。
レジ担当には任せて、おつつみ係に入りました。
レジの人に「このパンツ、すそ上げなくていいの?」と聞かれて、
私は「YES!!!”」と答えてしまいました。
みんな笑ってました。

レジが終わり、エントランスまでお二人をお見送りしたとき、
「ユキちゃんなら、英語上手くなりそう。
そしたら、アメリカ遊びにおいでよ』という言っていただきました。
素直に嬉しかったです。

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