英語は世界共通語?日本なら日本語?

数年前、駅の改札で困っている金髪碧眼の若い女性に遭遇しました。大きな荷物を持っていたので、一目で旅行者と分かりました。私はあまり英語が得意ではありませんが、とても困っている様子でしたので、助けてあげたいと思いました。恐る恐る
「どうかしましたか?」
と英語で話しかけました。しかし、彼女は半分パニックになっていて、私の言っていることが分からないようでした。ここで初めて、私は彼女が英語圏の人ではないかもしれないと思いました。
「英語は話せますか?」
と聞くと、案の上、彼女は首を横に振りました。実のところ、あまり流暢な英語で答えられては、私の英語力では理解できなかったでしょうから、彼女が英語が話せなくて良かったのかもしれません。

私は他に話せる外国語など有りませんので、仕方なく、ゆっくりと日本語で話しました。日本語は少し分かるようで、彼女はJR線を使いたかったのに、今いる改札は私鉄の物だったため、思った行き先が運賃表になく、パニックになっていたようでした。私は彼女を連れてJR線の改札へ行き、彼女の行き先を駅員さんに伝え、事なきを得ました。

私は、日本にやってくるような外国人だったら、みんな英語が話せると先入観を持っていました。しかし、英語が公用語ではない国も沢山ありますし、当然英語が話せない外国人も沢山いるのです。
冷静に考えれば当たり前のことなのですが、外国人を目の前にすると、つい英語で話しかけてしまいます。日本にいるのですから、日本語で話しかける方が無難なのだと、そのときつくづく思いました。

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